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医療保険は掛け捨て型?積み立て・貯蓄型?メリット・デメリットと選び方|医療保険ならチューリッヒ生命

掲載日:2020/10/30

パソコンを見ながら悩む若い夫婦のイメージ画像

医療保険には「掛け捨て型」と「積み立て型(貯蓄型)」の2種類があり、違った特徴を持っています。どちらにするか迷って決められない方も少なくありません。
自分に合った保険を選ぶためには、それぞれにどんなメリットやデメリットがあるのか知っておくことが必要不可欠です。どちらのタイプがどんな人に向いているかも含め、詳しく解説していきます。

掛け捨て型の医療保険について

貯金箱のイメージ

まずは掛け捨て型とはどんなものを指すのか、どんな特徴があるのか確認しましょう。

掛け捨て型ってどういうもの?その概要と特徴

「掛け捨て型」と「積み立て型」の違いは、解約返戻金や満期保険金があるかどうかです。

「積み立て型」の場合、自分が保険料を支払った金額や期間に応じて、解約したときには「解約返戻金」、満期を迎えたときには「満期保険金」など、病気やケガの状態になっていなくてもお金を受取れます。

一方、「掛け捨て型」にはそれがありません。一般に解約しても満期を迎えてもお金が返ってくることはなく、病気になった、ケガをした、など万一のときだけ給付金を受取れるシンプルな保険です。

保険加入中に何も起きなければお金を受取る機会がなく、保険料が「掛け捨て」になるため、通称「掛け捨て型」と呼ばれています。

「掛け捨て」という言葉はなんだか損になる印象があるかもしれませんが、いわば今流行りの「サブスクリプション(定額課金)サービス」と似ているかもしれません。自分や家族の安心のためにお金を払っているので、何も起こらなかったからと言って「意味がない」とか「保険料が無駄になっている」というわけではありません。

医療保険は「掛け捨て型」が主流

死亡保険(生命保険)と違い、医療保険では「掛け捨て型」の保険が圧倒的に多数派です。積み立て型の医療保険が登場し始めたのは比較的最近のことです。

また、死亡保険では基本的に、加入期間が区切られている「定期保険」は掛け捨て型、一生涯保障が続く「終身保険」は積み立て型となっていますが、医療保険の場合は保障が一生涯続くものでも掛け捨て型であることが多いです。

ちなみに、掛け捨て型でも積み立て型でも、「入院給付金」「手術給付金」など医療保険の基本的な保障は同じようにセットすることができます。

掛け捨て型の医療保険のメリット・デメリット

掛け捨て型の医療保険には、メリットもデメリットもあります。加入すべきかどうか、自分に合っているかどうか判断するために、両方とも知っておきましょう。

掛け捨て型の医療保険のメリット

・積み立て型よりも保険料が抑えられる

掛け捨て型は解約返戻金や満期保険金がない分、同じ保障内容の積み立て型の保険よりも一般に保険料が安く済みます。保険内容も積み立て型に比べてシンプルでわかりやすいです。

保険料を抑えて浮いた分は、貯蓄して将来に備えたり、投資に回して増やしたり、自分や家族の幸せのために何か購入したり、自由に使うことができます。

・柔軟に見直しやすい

積み立て型の保険を途中で解約すると、受取れる解約返戻金や満期保険金の金額が減ってしまうのですが、もともとそれがない掛け捨て型はいつ解約しても同じです。そのため、今の保険に縛られることなく、生活環境が変わったときやよりよい医療保険を見つけたときなど自分のタイミングに合わせて柔軟に見直しすることができます。

・種類が多い

掛け捨て型は多くの生命保険会社で扱っていて種類も豊富です。さまざまな選択肢の中から自分に合うものを探すことができます。

掛け捨て型の医療保険のデメリット

・健康なままなら保険料が無駄に思えてしまうことも

もし「医療保険に何十年も入っているのに、一度も入院も手術もする機会がなかった」となったとき、あなたはどう感じるでしょうか。

ずっと健康でよかったと思う反面、それまで長年払ってきた保険料がなんだかもったいなく思えてくるかもしれません。積み立て型なら、ずっと健康のままでもお金を受取れます。

掛け捨て型が向いているのはどんな人?

・できるだけ保険料を抑えたい人

「家計が厳しいけど保険には入っておきたい」「保険料は最小限にして固定費を抑えたい」という方には掛け捨て型がおすすめです。

また、「不安があって給付金額を高めに用意しておきたいけれど、積み立て型だと予算オーバーになってしまう」という方も、掛け捨て型にすれば無理なく加入できるかもしれません。

・一時期だけ保険に加入しておきたい人

長期契約が前提で、途中で解約すると損と思えがちな積み立て型と違い、掛け捨て型は柔軟に対応できます。子どもが大きくなるまで、ある程度の貯蓄ができるまで、など一時期だけ保障を手厚くしておきたい方には掛け捨て型の方が便利です。

・まだライフプランが定まっておらず今後見直しする可能性がある人

結婚、子どもの誕生、マイホーム購入、転職や起業に伴う収入変化などのタイミングは、特に保険の見直しを考える方が多いです。今後そういった生活上の大きな変化を予定している方は、見直しがしやすい掛け捨て型を選んでおけば柔軟に対応しやすいでしょう。

・自力で貯蓄ができる人

貯蓄や投資が自分でコントロールしてできる人は、わざわざ高めの保険料を支払ってまで貯蓄を保険に任せなくても、手ごろな掛け捨て型を選んで、浮いた保険料を自分で自由に使ったほうが有益かもしれません。保険はあくまで何かあったときのため、保険本来の役割だけのために加入しておくという考え方です。

積み立て型(貯蓄型)の医療保険について

電卓と積み木のイメージ画像

では、「積み立て型(貯蓄型)」についても詳しく見ていきましょう。

積み立て型(貯蓄型)ってどういうもの?その概要と特徴

積み立て型の保険には、解約したときの「解約返戻金」、満期を迎えたときの「満期保険金」などがあります。病気・ケガなど万一の事が起きなくても、まとまったお金を受取れるということです。

支払った保険料が積み立てられていき、時期が来たらまとまったお金が受取れることから「貯蓄型」とも呼ばれます。

積み立て型の医療保険

積み立て型の医療保険には、「使わなかった分の保険料相当額が戻ってくる」タイプもあります。

一定の年齢(60歳以降に設定されていることが多い)に達するまで、病気やケガなどがなく給付金を受取らなかった場合は、それまでに支払った保険料の全額相当が「健康還付給付金」として受取れます。(保険会社によっては「生存還付給付金」など別の名称で呼んでいることもありますが、意味はほぼ同じです。)

途中で給付金を受取ったことがある場合は、そのときの給付金額を差し引いた金額を受取ることになります。

合計200万円の保険料を支払ってきた人が一定の年齢まで何事もなければ、その時点で200万円受取れます。もしその人が病気などで過去に合計200万円の給付金を受取っていたら、戻ってくるお金はゼロ円です。

一定の年齢に達して健康還付給付金を受取ったあとは、掛け捨て型と同じように解約返戻金や満期保険金などがない状態になります。

そのほか、加入してから数年おきにボーナス(生存給付金)を受取れるタイプや、解約時に解約返戻金が受取れるタイプなどもあります。

積み立て型(貯蓄型)の医療保険のメリット・デメリット

積み立て型の医療保険のメリットとデメリットは以下のとおりです。掛け捨て型と比較して、どちらが自分に合いそうか検討してみましょう。

積み立て型(貯蓄型)の医療保険のメリット

・「保険料が無駄になっている」と感じにくい

途中で給付金を受取らなければ、これまで支払った保険料相当額が戻ってきます。掛け捨て型と違って「給付金を受取らなかったから、もったいない」という感覚にはなりません。できるだけ健康でいようというモチベーションにもつながるかもしれませんね。

・貯蓄に役立てられるかも

積み立て型の医療保険に入っていて、病気やケガがないなど給付金を受取る機会が少なければ、老後にまとまったお金が受取れます。保険料として毎月引き落としされ、自動的に積み立てていくことになりますので、普段なかなか貯蓄ができないという人でも貯めやすいしくみです。

積み立て型(貯蓄型)の医療保険のデメリット

・掛け捨て型よりも保険料が高い

積み立て型はお金が戻ってくる可能性がある分、同じ保障内容の掛け捨て型よりも保険料が高くなりがちです。その差は年齢や保険会社によっても違いますが、積み立て型のほうが2倍ほど高くなることもあります。

また、健康還付給付金があるタイプでは、それを受取ったあとは掛け捨て型と同じ状態になるにもかかわらず、掛け捨て型より保険料が高いままの状態が続きます。

保険会社によっては、積み立て型と掛け捨て型の両方の保険料シミュレーションができるホームページを用意しているところもありますので、自分の場合はそれぞれいくらくらいになるのか、見積もりしてみるとよいでしょう。

・お金が増えない

死亡保険で積み立て型の場合、最終的に支払った保険料より大きな金額を受取ることも可能ですが、医療保険の積み立て型では、今まで支払った保険料相当額が受取れる健康還付給付金の上限となっていることがほとんどです。

途中で給付金を受取ったら、健康還付給付金から差し引かれます。お金を貯められる可能性はありますが増えることはないと思っておきましょう。

・中途解約すると予定していた金額を受取れない場合がある

積み立て型の保険は一定の年齢まで継続して契約することが健康還付給付金を受取る前提になっています。健康還付給付金を受取れる年齢になる前に解約してしまうと、それまで高めの保険料を支払ってきたのにほとんどお金が戻ってこないということもあります。

・選択肢が少ない

掛け捨て型の医療保険はほとんどの生命保険会社で取り扱いがあるのに対し、積み立て型の医療保険は取り扱っている保険会社が少ないのが現状です。特に、持病がある人でも入れる医療保険で積み立て型を希望、となるとかなり数が少なく、選ぶ余地がなくなってしまいます。

積み立て型(貯蓄型)が向いているのはどんな人?

・多少保険料が高くても払い続けられる人

積み立て型は途中で解約してしまうと特にもったいないので、数十年先まで、その保険料を払い続けることができそうか考えて加入したいところです。収入が高い方や雇用が安定している方はこの点をクリアしやすいでしょう。

・ライフプランがある程度定まっていて見直しせずに済みそうな人

積み立て型の保険は基本的に途中で解約すると予定していた金額を受取れなくなります。特に、契約からの年数が短いほどその傾向が強くなります。見直しにくいのがデメリットですが、長期的に見て大きな生活の変化がなさそうな方や一度保険に入ったら見直すつもりはないという方なら影響は少ないでしょう。

・貯蓄が苦手な人

積み立て型の保険は、毎月自動的に保険料を引き落として積み立てられ、しかもお金を引き出したり解約したりしにくいので、長年継続すれば貯蓄が苦手な人でもまとまったお金を用意できます。うまくいけば老後資金準備の一助になってくれるでしょう。

・保険料が掛け捨てになるのがもったいないと感じる人

積み立て型の医療保険を選ぶ方の大半は、「掛け捨て型より保険料が高くても、どこかのタイミングで必ずお金を受取れる積み立て型の方がうれしい」という方です。「掛け捨てだと損している気分になる」「給付金を受取らなければお金が戻ってくるという点に魅力を感じる」という考え方なら積み立て型が向いています。

・健康な人、健康に自信がある人

積み立て型の医療保険は、掛け捨て型と違って「持病があっても大丈夫」という保険がほとんどないので、そもそも健康でないと選択肢がなくなってしまいます。さらに、途中で病気やケガが発生して保険金を受取ると、将来受取れるはずだったお金が減るため、損した気分になるかもしれません。

・老後に、健康還付給付金を受取ったら保険を解約するつもりの人

積み立て型の場合、一定の年齢に達して、一度それまでの保険料が健康還付給付金として戻ってきたら、あとは割高な保険料を払い続けることになります。

一生涯の保障はいらない、もしくは別で契約する、解約後は病気やケガがあっても貯蓄や社会保障の範囲で何とかするという方は、健康還付給付金を受取ってプラスマイナスゼロになった時点で保険を解約するという使い方もできます。

まとめ:掛け捨て型と積み立て型、違いを理解して自分に合う方を選ぼう

ここまでご紹介したとおり、同じ「医療保険」という種類の中でも「掛け捨て型」と「積み立て型」は違う特徴を持っています。掛け捨て型が向いている方もいれば、積み立て型のほうが向いている方もいて、人それぞれです。メリットとデメリットを踏まえて自分の価値観に合う方を選びましょう。

※上記は一般的な内容です。保険の種類や呼称、保障内容等は商品によって異なりますので、実際に加入いただく際は商品詳細をご確認のうえご契約ください。

馬場愛梨の写真

馬場愛梨 (ばば えり)

ばばえりFP事務所 代表
自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強。銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。
過去の自分のような、お金や仕事で悩みを抱えつつ毎日がんばる人の良き相談相手となれるよう日々邁進中。
むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。平成元年生まれの大阪人。

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