30代で医療保険は必要!その理由と選び方を徹底解説

掲載日:2020/11/30   更新日:2024/12/04

赤ちゃんを笑顔で見つめる30代夫婦のイメージ画像

結婚や出産、マイホームの購入など大きなライフイベントを迎えることが多い30代。収支に変化が起きやすいタイミングだからこそ、ケガや病気に対するリスクにもしっかりと備えておくことが大切です。

このコラムでは、30代で医療保険に加入するメリットや保険を選ぶときのポイント、おすすめの医療保険について紹介します。

この記事のポイント

  • ライフステージが変わりやすい30代は保険による備えが重要
  • 30代の約70%が保険に加入している
  • 30代はライフスタイルや家族構成に応じて保険の保障内容を選ぶ

1.30代で医療保険に加入するメリットって?

メリットイメージ

30代の方で、健康だから医療保険は必要ないと考える方もいることでしょう。しかし、30代で医療保険に加入することには多くのメリットがあります。それぞれ詳しく解説していきましょう。

1-1.メリット①ケガや病気の際の経済的負担を軽減できる

30代に入ったら考えておきたいのが、ケガや病気による経済的負担です。

ここでは、厚生労働省の「令和2年(2020)患者調査」を用いて、20代と30代の入院受療率を比較してみましょう。

【年齢階級別にみた入院受療率(人口10万人あたり)】※男女の総計
年齢階級 入院総数
20~24 141
25~29 198
30~34 246
35~39 257

出典:厚生労働省「令和2年(2020)患者調査の概況」を表4 性・年齢階級別にみた受療率(人口10万対)もとに表を作成

上記調査結果を見ると、20代前半では人口10万人あたりの入院総数が141人であるのに対し、30代後半では257人まで増加しています。年齢を重ねるにつれて入院受療率は右肩上がりに増加しており、決して「健康だから大丈夫」と楽観視できないことがわかるでしょう。

入院中は治療費がかかることはもちろん、仕事を休むことによって収入が減少してしまう可能性もあります。病気やケガによる家計の負担を軽減するためには、医療保険を活用しながら備えておくことが大切です。

1-2.メリット③女性は特有のリスクに備えられる

医療保険は、女性特有のリスクに備えられることもメリットの1つです。多くの保険会社では、子宮頸がんや乳がんなど女性特有の病気に備えられる保険商品を提供しています。特に、乳がんは女性のがん罹患(りかん)率において最も多くの割合を占める病気なので、30代のうちからしっかりと備えておくことが大切です。

反対に、病気やケガをするリスクが低い若い世代は、保険料の負担が少なめに済む仕組みとなっています。

つまり、同じ保障内容で医療保険に加入するならば、なるべく若いうちに加入した方が保険料を安く抑えられるメリットがあります。

1-3.メリット③女性は特有のリスクに備えられる

医療保険は、女性特有のリスクに備えられることもメリットの1つです。多くの保険会社では、子宮頸がんや乳がんなど女性特有の病気に備えられる保険商品を提供しています。特に、乳がんは女性のがん罹患(りかん)率において最も多くの割合を占める病気なので、30代のうちからしっかりと備えておくことが大切です。

また、保険商品によっては、帝王切開などの異常分娩の際に給付金が支給されるものもあり、出産する可能性がある女性にとっては心の支えになる保障内容といえるでしょう。

2.30代で医療保険に加入する必要性が低い人って?

加入する必要性イメージ

医療保険は病気やケガのリスクに備えられるメリットがありますが、一方で以下の条件に当てはまる方は医療保険に急いで加入する重要性はそれほどないかもしれません。

●貯蓄が十分にある方

●共働きで子どもがいない方

●専業主婦(夫)

「国民皆保険制度」が採用されている日本では、公的医療保険によって医療費の自己負担を抑えながら適切な医療を受けられるようになっています。万一、医療費が高額になった場合も、「高額療養費制度」によって一定の金額の払い戻しを受けることが可能です。

そのため、貯蓄が十分にあって手元の資金で医療費をまかなえるという方は、医療保険に加入しなくてもよいといえるでしょう。

また、共働きで子どもがいない場合や、自分が病気やケガで働けなくなったとしてもパートナーに収入があるため生活に困らない方であれば、医療保険の加入の必要性は低いといえます。同様に、専業主婦(夫)の場合も、世帯収入に変化がないことから、医療保険はそれほど必要ないかもしれません。

3.実際に30代で医療保険に加入している人はどのくらいいるの?

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30代で医療保険加入を検討するとき、気になるのが同世代の保険加入率です。ここでは、生命保険文化センターの「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」をもとに、年代別やライフステージ別の医療保険加入率を紹介しましょう。

3-1.年代別の医療保険加入率

【年代別・疾病入院給付金が支払われる医療保険加入率】※男女の総計
年代 疾病入院給付金が支払われる生命保険の加入率(%)
20代 35.7
30代 67.7
40代 71.6
50代 75.3
60代 71.6

出典:公益財団法人生命保険文化センター「2022(令和4)年度生活保障に関する調査」 疾病入院給付金の有無(全生保)からダウンロードして表を作成

20代では35.7%だった加入率が、30代には67.7%まで上昇していることから、30代に入ってから医療保険に加入する方が多いことがうかがえます。

同調査では、「ケガや病気に対する不安の内容」に関する調査も行われており、30代では特に次のような不安が多く聞かれました。

● 家族に肉体的・精神的負担をかける・・・55.0%

● 障害等 により就労不能となること・・・52.2%

● 長期の入院で医療費がかさむ・・・51.9%

出典:出典:公益財団法人生命保険文化センター「2022(令和4)年度生活保障に関する調査」をもとに作成

上記の内容でもわかるとおり、病気やケガで働けなくなった場合の暮らしや医療費など、経済的負担に不安を感じる方が多いようです。

ライフステージが変化しやすい30代は、病気やケガのリスクについてしっかり考えるのに適したタイミングだといえるでしょう。

3-2.ライフステージ別の医療保険加入率

医療保険の必要性は、ライフステージによっても異なります。

【30代・ライフステージ別の医療保険加入率】※男女の総計
ライフステージ 疾病入院給付金が支払われる生命保険の加入率(%)
未婚 43.5
既婚・子どもなし 66.8
既婚・末子未就学児 74.6
既婚・末子小学生 73.2
既婚・末子中学生、高校生 77.1

出典:公益財団法人生命保険文化センター「2022(令和4)年度生活保障に関する調査」疾病入院給付金の有無(全生保)のExcelデータをもとに表を作成

未婚の医療保険加入率は43.5%と、半数を下回る状況となっています。基本的に単身世帯の場合は、病気やケガで入院したときに必要となるのは自分1人の医療費や生活費です。保険を契約しなくても、十分な貯蓄があればカバーできると考えている方も多いのかもしれません。

一方、既婚になると医療保険の加入率が急激に増加し、子どもが生まれるとさらに加入率が上がっていることがわかります。

医療保険は、貯蓄を切り崩さずに医療費や生活費などの経済的負担を補う役割があるため、パートナーや子どもがいる世帯の生活保障としては有効だといえるでしょう。

4.【30代】はどんな保障が必要?選ぶポイントとは?

医療保険イメージ

一口に医療保険といっても、その保障内容はさまざまです。ここでは、30代が医療保険に加入する際のポイントについて、詳しく紹介していきましょう。

4-1.医療保険を選ぶポイント①保障は入院一時金や通院給付金を重視する

まず比較したいのが、入院一時金や通院給付金です。入院給付金は入院時に一定額給付されるお金のことで、入院費や医療費だけでなく家族の生活費、交通費など自由に活用できるメリットがあります。

また、30代では通院によって治療を受けるケースも少なくありません。その場合は、通院日数に応じて通院給付金を受け取れる保険が安心です。

保険商品やプランによって受け取れる金額が異なるため、まずはどれくらいの保障が必要か考えてみましょう。

4-2.医療保険を選ぶポイント②保険期間

保険期間も重要なポイントです。医療保険には保障が一生涯続く「終身タイプ」と、一定期間保障が受けられる「定期タイプ」の2種類があります 。

例えば、子どもが独立するまでの経済的リスクに備えられればよいという方は、定期タイプを選ぶのも1つの方法です。

備えたいリスクの内容や時期は人それぞれ異なるので、自分のライフプランやライフステージに応じて適切な保険期間を選んでみましょう。

4-3.医療保険を選ぶポイント③医療保険の種類

医療保険には、女性特有の病気リスクに特化した「女性医療保険」や貯蓄機能を兼ね備えた「貯蓄型医療保険」など、複数の種類があります。

通常の医療保険での保障以外に備えたいリスクがある場合は、その目的に応じて保険の種類を選ぶのもよいでしょう。

医療保険によっては、「女性疾病入院特約」や、「先進医療特約」などの特約を付加できるものもあります。保険料と家計とのバランスを考慮しながら、必要な保障を検討してみましょう。

4-4.医療保険を選ぶポイント④家族構成に応じた保障ニーズ

医療保険で必要な保障は、家族構成によっても異なります。例えば、1人で家計を支えている方や、ひとり親家庭で子どもを育てているという方は、病気やケガによって世帯収入が大きく減少してしまうリスクがあります。家族の生活を守るためにも、医療費をしっかりとカバーできるような保険に加入しておくと安心です。また、医療保険と併せて「収入保障保険」の加入を検討してみてもよいかもしれません。

5.男女別30代におすすめの医療保険とは?

選ぶポイントイメージ

先ほど紹介した医療保険を選ぶポイントを踏まえたうえで、性別や既婚・未婚別のおすすめの保険商品を紹介します。

5-1.【30代の既婚男性向け】おすすめの医療保険

家族の経済的負担に備える必要がある30代既婚男性には、保険料が生涯にわたって変わらない終身タイプの医療保険がおすすめです。

終身タイプの医療保険は、子どもの学費など支出が大きくなるタイミングでも保険料が変わらないため、家計に負担をかけずに備えられるメリットがあります。

チューリッヒ生命の「終身医療保険プレミアムZ」では、さまざまな特約を組み合わせて保障を備えることが可能なので、 家計に無理のない範囲で保険に加入したい方におすすめの保険です。

5-2.【30代の未婚男性向け】おすすめの医療保険

未婚男性も、病気やケガのリスクにはしっかりと備えておく必要があります。特に30代では通院によって治療を受けることもあるため、入院時だけでなく通院時の保障も受けられる保険が適切です。

チューリッヒ生命の「終身医療保険プレミアムZ 」の「退院後通院特約(Z03)」であれば退院後通院給付金や退院後通院一時金を設けているので、退院後の通院治療にもしっかりと備えることができます。

5-3.【30代の既婚女性向け】おすすめの医療保険

30代の既婚女性は、通常の医療保障に加えて、子宮頸がんや乳がんなど女性特有の病気リスクに備える必要があります。

チューリッヒ生命の「終身医療保険プレミアムZ Lady 」では、女性特有の病気による入院・手術などには給付金が上乗せされます。異常分娩や子宮外妊娠など妊娠・出産に関わる症状にも備えられますので、病気やケガだけでなく出産のリスクにも備えたいという方にふさわしい保険です。

5-4.【30代の未婚女性向け】おすすめの医療保険

未婚女性の場合も、女性特有の病気リスクにはしっかりと備えておく必要があります。中には、仕事を続けながら通院治療を受けるというケースも少なくありませんので、通院保障を受けられる保険が安心です。/p>

チューリッヒ生命の「終身医療保険プレミアムZ Lady」では、女性特有のリスクに備えながら、ニーズに合わせて自由に保障内容をプラスできます。入院一時金や退院後の通院治療オプションなど、備えたいニーズに合わせてアレンジできるのが大きなポイントです。

6.まとめ

ライフステージの変化を迎えやすい30代では、ケガや病気によるリスクに対して医療保険でしっかりと備えておくことが大切です。早く加入するほど保険料を安価に抑えられるメリットもあります。自分に必要な保障を検討したうえでニーズに合った保険商品を選びましょう。

また、支払った保険料は生命保険料控除の対象にもなります 。支払っている所得税や住民税の負担軽減につながるため、加入を検討してみるのもよいでしょう。

※上記は一般的な内容です。保険の種類や呼称、保障内容等は商品によって異なりますので、実際に加入いただく際は商品詳細をご確認のうえご契約ください。

【執筆・監修】

つばき えりの写真

椿 慧理(つばき えり)

立命館アジア太平洋大学卒業後、入行した銀行で10年間勤務。個人・法人営業として投資信託、保険、仕組債、外貨預金等の提案・販売を務める。現在は銀行での経験を活かし、金融専門ライターとして活動中。

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