30代の生命保険のおすすめは?必要性から選び方まで全解説
掲載日:2022/07/28

ライフステージの変化などによって、30代に入ってから健康面が気になってきて、生命保険への加入を検討される方も多いのではないでしょうか。
ただ、生命保険にはさまざまな商品があり、どのような生命保険に入ったらよいのかは迷うところです。
そこでここでは、30代におすすめの生命保険についてご紹介します。
必要な保障や選び方を把握して、自分に合う保険を見つけてみてくださいね。
- 30代後半からは入院率が上昇。生命保険の入り時
- 保険加入前に、公的制度をチェック
- おすすめの保険は世帯の形態によって異なる
目次
1.30代に保険は必要?加入率をチェック
生命保険の申し込みをする前に、30代には本当に保険が必要なのか、保険の加入率なども参考にしながら確認してみましょう。
1-1.30代に保険は必要?

「保険に入っていないから、病気になったときの医療費が心配」と考える方もいるでしょう。
日本には、かかった医療費の一部を負担してもらえる公的医療制度がありますが、その公的医療制度でまかなえない分の経済的な補てんとして、生命保険に加入することをおすすめします。
まずは、生命保険の必要性を検討するうえで、20代~40代の入院率も確認しておきます。
年代 | 総数 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
20~24歳 | 158 | 134 | 182 |
25~29歳 | 235 | 159 | 314 |
30~34歳 | 291 | 199 | 385 |
35~39歳 | 296 | 248 | 346 |
40~44歳 | 311 | 327 | 296 |
45~49歳 | 398 | 422 | 354 |
年代が上がるにつれ、入院率が上がっていることがおわかりいただけるでしょう。特に30代後半からは入院率がぐっと上昇します。この結果から考えると、30代は生命保険の入り時といえます。
1-2.30代の生命保険加入率
では、30代の人がどのような保険に入っているのかを確認してみましょう。生命保険文化センターの「令和元年度 生活保障に関する調査」から死亡保障、医療保障、ガン保険のそれぞれの加入率をご紹介します。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
死亡保障 | 67.9% | 66.3% |
医療保障 | 74.3% | 78.1% |
ガン保険 | 46.3% | 46.5% |
医療保障については70%以上、ガン保険も50%近くの人が加入しています。この結果をみると、30代以降のリスクに備えて、すでに何らかの保険に加入している方が多いことがわかりますね。
2.30代におすすめの生命保険の選び方

30代の人がこれから生命保険に入る場合、どのようなものに入ればよいのでしょうか?
この章では、まず全員が受けられる「公的制度」について紹介し、その後、独身・夫婦・子供がいる家庭それぞれの保険の選び方をご紹介します。
まずは「公的制度」をチェック
はじめに公的医療保険制度を確認し、「自分が治療を受けたらどのくらいのお金を支払うことになるのか?」を知りましょう。
まず前提として、日本の公的医療保険は「国民皆保険」になっているため、病院でかかった治療費全額を支払う必要はありません。6歳(義務教育就学後)~70歳未満の人であれば、原則3割負担で済みます。
そのほかにも、医療費の負担が過重なものにならないように、月ごとの自己負担限度額を超える部分が還付される「高額療養費制度」もあります。ただし、一旦は医療機関で自己負担分を支払う必要があります。
※医療費が高くなることが事前に予想される場合は「限度額適用認定証」の交付を受け、窓口での負担を以下の表の上限額に抑えることも可能です。
また、高額療養費制度の対象となる場合、1ヶ月の自己負担限度額は所得などによって異なります。以下は69歳以下の場合の上限額です。
年収による区分 | 1ヶ月の世帯ごとの上限額 |
---|---|
約1,160万円~ | 252,600円+(医療費―842,000円)×1% |
約770万円~約1,160万円 | 167,400円+(医療費―558,000円)×1% |
約370万円~約770万円 | 80,100円+(医療費―267,000円)×1% |
約156万円~約370万円 | 57,600円 |
住民税非課税世帯 | 35,400円 |

こうした計算をしてみて、自分がいくら医療費を払うことになるかを把握したうえで、保険を検討しましょう。
FPのひとこと解説:
高額の療養費を払ったら、勤務先の健康保険組合に申請を行います。その後、申請内容の確認が行われ、問題がなければ還付があります。申請から還付までに3ヶ月ほどかかることも覚えておきましょう。
高額になった医療費は戻ってはきますが、一旦は自己負担しないといけません。また、差額ベッド代、先進医療にかかる費用などは対象外となりますので気をつけてください。
また次からは、以下の順番で各家庭におすすめの生命保険をご紹介します。
自分に当てはまるものをチェックしてみてくださいね。
2-1.30代の独身の方におすすめの生命保険
30代の独身の方におすすめの保険をチェックしてみましょう。
初めに検討したいのは、医療保険
まだ何も保険に入っていないという方は、「医療保険」を検討してみてください。チューリッヒ生命の「終身医療保険プレミアムZ」を例に挙げ、医療保険の保障について簡単にご紹介します。
入院給付金 | ・入院時、1日あたり5,000~15,000円の給付 (1回の入院の支払限度日数は30日、60日、120日のいずれかから選択) |
---|---|
手術給付金 | ・病気・ケガで入院中に所定の手術を受けたとき、所定の骨髄移植術を受けたとき、1回につき5万円、10万円、20万円を給付 ・入院中以外の手術で1回につき5万 円を給付 |
放射線治療給付金 | ・病気・ケガで所定の放射線治療を受けたとき、1回につき5万円、10万円、20万円を給付 |
上記の基本保障に特約がつけられます。保険期間は「終身」なので更新がなく、保険料は加入したときと同額で継続可能です。
家計に余裕がある場合、ガン保険も検討
保険料は年齢によって決まるため、若いうちに入る方が負担は少なくなります。医療保険に加入してもまだ家計に余裕がある方は、「ガン保険」を検討してもよいでしょう。
ガン保険では以下のような給付金を受取ることができます。
※チューリッヒ生命の場合。また、加入プランによって保障、保険料は異なります。
受取れる給付金の一例
・ガン診断給付金
・ガン入院給付金
・ガン手術給付金
・抗がん剤治療給付金
・ガン放射線治療給付金
・ガン先進医療給付金
・ホルモン剤治療給付金
・ガン緩和療養給付金
・ガン診断後ストレス性疾病給付金
など
ガン保険も医療保険と同様に、保険期間が「終身」のものに加入することをおすすめします。
2-2.30代の夫婦におすすめの生命保険
30代の夫婦の場合、共働きと片働きのどちらかで入るべき保険が異なります。それぞれ見ていきましょう。
共働きの場合
共働きで子どもがいない場合、夫婦のどちらかに万一のことがあったとしても、残された方に収入があるため、死亡保険加入はそれほど重視しなくても大丈夫でしょう。
そこでまずは「医療保険」「ガン保険」の加入を検討してみてください。すでに加入していて保障が少ないと感じている方は、この機会に保障内容の見直しを行い、保障額を増やすこともおすすめです。
さらに女性の場合、妊娠中は生命保険の加入が制限されることもあります。出産を考えているのならば、早めに保険加入を考えましょう。
妻もしくは夫が専業の場合
妻(もしくは夫)が専業主婦(主夫)である場合は、「医療保険」「ガン保険」に加え、生計を主に支える方が「死亡保険」へ加入することを考えましょう。
子どもがいない場合、生計を支える方が亡くなっても、「遺族基礎年金」が支払われないためです。
「貯蓄があるからすぐに生活に困ることはない」と思われるかもしれませんが、仕事をしていなかった人が就職し、ある程度の収入を得るまでの期間を考えると、保険金で資金の余裕をつくっておけると安心です。
2-3.30代の子持ち家庭におすすめの生命保険
子どもがいるご家庭であれば「医療保険」「ガン保険」「死亡保険」に加えて「就業不能保険」への加入も検討しましょう。
就業不能保険とは、例えば、病気やケガで所定の状態になり仕事ができなくなった場合、1ヶ月10万円~30万円程度の給付金が保険期間満了まで支払われるというものなどがあります。
※チューリッヒ生命の「就業不能保険 くらすプラスZ」の「長期収入サポート月額給付金」を例に解説
「夫が病気で働けなくなったら生活が不安だが小さい子どもがいるからすぐには仕事を始められない」というご家庭では、経済的な不安を解消するためにも、このような保険で備えておくのもおすすめです。
3.30代が生命保険を選ぶときのポイントや注意点
30代が生命保険を選ぶ際に考慮すべきポイントや、加入する際の注意点についても確認しておきましょう。
はじめに、生命保険は一般的に年齢で保険料が決定するため「なるべく早く加入すること」がおすすめです。
参考として、生命保険文化センターの「2021年(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査(速報版)」より、世帯主の年代ごとの世帯年間払込保険料を見てみましょう。
年代 | 年間払込保険料 |
---|---|
30~34歳 | 24.6万円 |
35~39歳 | 39.1万円 |
40~44歳 | 33.1万円 |
45~49歳 | 34.7万円 |
50~54歳 | 42.2万円 |
55~59歳 | 42.2万円 |
30~34歳の保険料と40~44歳の保険料では、10万円ほどの違いがあります。保険料をなるべく抑えたい場合、ぜひ早めに加入を検討しましょう。
また、生命保険は申し込み時に「健康告知」があります。現在持病がないか、最近かかった病気がないかを問われ、もしも健康に問題があれば保険加入はできません。この点からもできれば若く健康なうちに、保険加入を済ませておきましょう。
なお、保険に加入する際は「高額療養費制度」のことも確認してください。ご紹介した通り、高額療養費制度で戻ってくるお金は年収により金額が異なります。自分ならばどの程度戻ってくるかを確認し、足りない分を保険で補えるようにしましょう。
FPのひとこと解説:
「貯蓄があるから保険はいらない」と考えている方も、ライフプランを家族で話し合ってみましょう。
一般的に30代は結婚、子どもの誕生、教育費負担、マイホーム購入など出ていくお金も多い時期です。貯蓄は、医療費のためだけではありません。万一の場合に備え、医療費は少しでも保険でカバーできるようにしておくのがおすすめです。
4.30代におすすめの医療保険とは
最後に、30代におすすめの医療保険を男女別にご紹介します。
4-1.男性におすすめの医療保険
30代は、未婚・既婚問わず、病気への不安が生じてくる世代です。また、ケガで入院・手術する可能性もあるため、ぜひ医療保険への加入を考えましょう。そのなかでも、保険料が生涯変わらない「終身医療保険」がおすすめです。
チューリッヒ生命の「終身医療保険プレミアムZ」ならば、入院・手術時の保障に加え、退院後の通院時の保障も一生涯続きます。
4-2.女性におすすめの医療保険
女性の30代は「乳がん」「子宮がん」など女性特有の疾病のリスクが高くなってくる年代です。さらに妊娠や出産時のリスクもあるため、できれば女性専用の医療保険への加入をおすすめします。
チューリッヒ生命の「終身医療保険プレミアムZ Lady」は、通常の病気・ケガでの保障だけでなく、女性特有の疾病は上乗せで保障されるためぜひチェックしてみてください。
5.まとめ
30代以降は入院受療の割合が増えてきます。現在、保険にまったく加入していないのならば、入院に備えた「医療保険(ガン保険)」への加入を検討してください。さらに、独身か既婚か、共働きか片働きか、また個々のライフスタイルなども考えて、死亡保険、就業不能保険などへの加入を検討することおすすめします。
※上記は一般的な内容です。保険の種類や呼称、保障内容等は商品によって異なりますので、実際にご加入いただく際は商品詳細をご確認のうえご契約ください。
【執筆・監修】

田尻 宏子 (たじり ひろこ)
- 2級FP技能士
- 証券外務員第一種
証券会社営業、生命保険会社営業サポート、銀行コールセンター等複数の金融機関で勤務した後、2016年末からライターとして活動開始。現在は、主に投資・保険・不動産・ローンなどのジャンルを中心に金融系サイトで執筆中。
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