ガン保険の入院給付金とは?必要性やいくらもらえるのか解説

掲載日:2020/04/03   更新日:2023/04/20

ノートにペンで記入している画像

ガン保険というと、どのような保障が思い浮かびますか?ガンになると受取れる診断一時金をはじめ、ガンで入院すると受取れる入院給付金、通院すると通院給付金、抗ガン剤などのガン治療を保障するガン治療給付金、そのほかガン先進医療給付金、手術給付金などがあります。 今回は、そのなかでもガン保険の入院給付金について、その内容とメリット・デメリットについて詳しくご説明します。

1.入院給付金とは?

入院給付金とは、ガンの治療を目的とした入院をすると支払われる給付金です。ガン保険には、保険加入後90日間の待ち期間(不てん補期間)がある商品が一般的であるため、その期間が明けてから保障が開始されます。つまり、保険加入後90日以内にガン治療のため入院した場合には、入院給付金はもらえません。

また、支払われる給付金額は「ガン保険加入時に定めた入院給付日額×入院日数」で決まります。

2.入院給付金の内容は商品によって異なる!チェックすべきポイントとは?

聴診器とメモのイメージ

入院給付金には、どのような種類があるのでしょうか。もう少し詳しく見ていきましょう。

2-1.入院給付金の有無・金額

一日あたりの入院給付金は、ガン保険の契約時に5,000円・1万円・3万円などの選択肢から自分で設定が可能で、5,000円または1万円を設定される方が多い傾向があります。

一日あたりの入院給付金を多く設定すると保険料もその分高くなってしまうので、無理なく支払っていけるかをしっかり見極める必要があります。
また、入院時の治療費そのものを全額負担する実損てん補型の保険もあります。ただし、実損てん補型は更新タイプが多く、保険を更新するたびに保険料が高くなるのが惜しいポイントです。

入院給付金の設定は無理のない程度に、もしものときに備えられる金額を設定にしましょう。

2-2.入院給付金の保障期間

ガン保険の入院給付金は、一般的に入院日数の制限がなく、ガン治療のために入院した日数が全て支給されます。医療保険では、一般的に入院給付金は60日型や120日型などの日数制限があるため、上限日数がないのはガン保険の大きな強みといえるでしょう。支払い日数に上限がないガン保険は、入院治療が長引いてしまった際の強い味方になります。

3.入院給付金は必要?

昨今では入院日数は短く、通院治療をするケースも増えているようです。厚生労働省が入院日数を調査した「患者調査の概要」のグラフを確認してみましょう

患者の平均入院日数

グラフをみてわかる通り、2002年と比べて2017年にはかなり平均入院日数が減っていることが分かります。長くても平均20日前後という事実を踏まえて入院給付金の金額を設定してもよいですね。

入院給付金はガン保険における基本的な保障のひとつであり、万一の際に心強い保障になることは間違いありません。しかし、通院治療の増加に伴い「通院給付金」を手厚くしたガン保険なども増えています。入院給付金だけでなく、通院給付金にも目を向けてバランスよくカバーするのがおすすめですよ。

4.入院給付金だけじゃない!その他給付金もチェック

自分に必要な保障

入院給付金の基本情報や必要性について解説してきましたが、ガン保険における給付金は入院給付金だけではありません。その他給付金の有無も確認して、自分に必要な給付金を備えることが大切です。

4-1.診断給付金

診断給付金とは、医師からガンと診断された場合に受取れる給付金のこと。「ガン診断一時金」などの名称でよばれる場合もあります。

診断給付金の使用目的は自由なので、治療費に充てることはもちろん、生活費に充てることも可能です。ガン保険の種類によっては特約(オプション)として位置づけられている場合もあるため、加入前に診断給付金の有無について確認しておくとよいでしょう。

診断給付金の必要性や、メリット・デメリットについては以下のリンクで詳しく解説しているので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。

4-2.通院給付金

通院給付金とは、ガン治療を目的に通院した場合、日数に応じて受取れる給付金のこと。通院保障とよばれ、保障内容に含まれている場合もあります。

また、ガン保険の種類によってはオプション(特約)として位置づけられ、保障の付加は任意の場合もあるので、加入前に通院給付金・通院保障の有無をチェックしておきましょう。

通院給付金については以下のリンクで詳しく解説しているので、気になる人はぜひ確認してみてください。

4-3.手術給付金

手術給付金とは、ガン治療を目的に所定の手術をした場合に受取れる給付金のこと。手術給付金はガン保険の主要な保障のひとつで、保障の付けはずしができない商品もあります。
(チューリッヒ生命の終身ガン治療保険プレミアムZは保障のつけ外しが可能です)

保障される金額は、入院給付日額の10倍、20倍…というように入院給付金の倍率で選択できるものや、手術内容は問わず一律で金額が決まっているものなど、商品によってさまざま。加入前に、給付金額をどのように設定するのか確認しておきましょう。

4-4.抗がん剤治療給付金・放射線治療給付金

抗がん剤治療給付金や放射線治療給付金は、その名の通り抗がん剤治療や放射線治療を受けた場合に受け取れる給付金です。

給付条件として、入院を伴う治療に限る場合や、通院治療でも保障される場合など、細かい給付条件が保険会社や商品によって異なるケースが多いため、加入前にチェックしておくと安心です。

チューリッヒ生命の終身ガン治療保険プレミアムZでは、入院・通院にかかわらず、所定の抗がん剤治療を受けたとき、治療を受けた月ごとに一定額の給付金(基準給付月額)をお支払します。
さらに、特約(ガン手術特約(Z03))を付加した場合、ガンの治療を直接の目的として、所定の放射線治療をうけたとき、1回につき10万円~50万円を受け取れます(5万円単位※ガン手術給付金額と同額)

5.まとめ

今回はガン保険の入院給付金についてお伝えしてきました。この保障内容は単純で「ガン治療のために入院すると日数分が給付される」ものです。

自分にどこまでの保障が必要か、今加入している保険に重複していないか、あるいは今の保険で足りているかを確認し、考えてから加入しましょう。

※上記は一般的な内容です。保険の種類や呼称、保障内容等は商品によって異なりますので、実際にご加入いただく際は商品詳細をご確認のうえご契約ください。

【執筆・監修】

たかの ともこの写真

高野 具子 (たかの ともこ)

40社の保険会社を扱う来店型保険相談ショップの元店長。
保険だけに留まらず、より広い視野で顧客へ金融アドバイスをするため長年勤めた保険ショップを退職。
「出会ったすべての人の懐を温め、心豊かにすること」をテーマに、将来の資金作りのプランナーとして現在活動中。
特に自身の経験に基いたコンサルティングは30代40代の女性に「話しやすく何でも相談でき安心できる」と定評あり。

※著者に記載いただいた内容をもとに一部チューリッヒ生命で編集しています。

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