ガン保険の加入条件とは?
掲載日:2020/04/03 更新日:2023/03/23
ガンは日本人の死因トップに数えられている重大な病気です。もしもガンになってしまったときに備えて、ガン保険に加入しておこうと考えている方も多いのではないでしょうか。まずは、ガン保険の加入に必要な条件や、事前に知っておきたい注意点を確認しておきましょう。
目次
1.ガン保険に加入条件はある?
ガン保険は、医療保険や生命保険などと同様に加入条件があります。契約の際は現在の健康状態や既往歴(これまでの病歴)について保険会社に告知する必要があり、これを「告知義務」といいます。
保険会社や商品によって告知内容は異なりますが、審査に通らなければガン保険への加入はできません。ここでは、ガン保険の主な告知項目と告知義務違反をした場合の扱いについて解説します。
1-1.ガン保険の主な告知項目とは?
ガン保険の告知項目は保険会社によって異なりますが、主な告知項目は以下の通りです。
・被保険者の基本情報(職業や年収、連絡先など)
・現在の健康状態
・過去から現在までの健康状態(既往歴など)
・障がいの有無
・妊娠の有無
なお、現在ガンに罹患している人はもちろん、過去にガンに罹患したことがある場合には原則としてガン保険に加入できません。
また、ガン以外の既往歴については特に問題とならないケースがほとんどですが、過去に罹患した病気にガンとの関連性が認められる場合、加入が難しくなる可能性があります。
保険は加入者がお金(保険料)を出し合い、病気で困った人にお金(給付金)を渡すという相互扶助の仕組みで成り立っています。そのため、将来ガンになるリスクが非常に高い人と低い人が同じ保険に加入できてしまうと加入者間の公平性を保てなくなるのです。
そのため、告知義務を果たすことは保険の加入に際し必要不可欠なことなのです。
備考: 経過観察中の告知義務について
検診や精密検査の際に、医師から経過観察の判断を受けた場合も申告する必要があります。ここでいう「経過観察」とは検査した時点において治療が不要であっても定期的に検査を行ったほうがよい状態を指し、一般的なガン保険の加入は難しい場合が多いでしょう。
一般的なガン保険への加入が難しい方のために以下のような保険が存在しています。
・引受基準緩和型保険
告知項目が少なく、加入のハードルが一般的な保険よりも低いのが特徴。
・無選択型保険
健康状態の告知や医師の診査がなくても加入でき、引受基準緩和型保険よりもさらに加入のハードルが低いのが特徴。
ただし、いずれも「保障内容が制限される」「保険料が割高」などのデメリットがあることが一般的です。事前に契約内容を確認することはもちろん、保障内容と保険料のバランスを考慮することが大切です。
1-2.告知義務違反とは?違反した場合どうなる?
告知義務違反とは、保険会社に現在の健康状態や既往歴などについて事実と異なる告知をすることです。実際に一般的なガン保険では、責任開始日から2年以内に故意または重大な過失によって告知義務違反が発覚した際、保険会社は契約を解除することができると定められています。
また、告知違反に伴う契約解除の場合、保険金や給付金は支払われません。
なかには、告知義務違反をするつもりがなかったものの、うっかり告知をし忘れてしまったというケースもあるかもしれません。加入後に告知し忘れた事項が発覚した場合、速やかに保険会社か加入した保険代理店に連絡を取り、追加してもらうようにしましょう。告知について少しでも不安がある場合は早めに相談することをおすすめします。
2.ガン保険に加入する前に注意!免責期間とは?
ガン保険の免責期間とは、保険加入から一定期間保障を受けられない期間のことです。一般的にガン保険では、保険期間の開始から90日間(あるいは3ヶ月間)を免責期間(不てん補期間)として定めています。免責期間中にガンと診断されても、給付金は受取れないほか、原則として保険契約は無効となる点は留意しておきましょう。
2-1.免責期間が定められている理由
ガン保険に免責期間が定められている理由は、ガンは初期の段階で自覚症状がないことが多いほか、発見が難しいケースも多いからです。そのため、事前の告知で正しい内容を申告していたとしても、契約した時点ですでにガンを患っている可能性もあり得るため、90日間という一定の期間を置いて保障が開始されるという仕組みになっています。
免責期間はガン保険の契約者間における公平性を保つための仕組みともいえることから、しっかり押さえておきましょう。
2-2.免責期間以外にも保障を受けられない場合とは?
免責期間中のガン発症以外にも、以下のようなケースで保障を受けられない場合があります。
・契約前にガンを発症していた
・告知義務違反があった
・支払条件に「通院のみ」の治療は含まれていなかった
・ガン診断の検査を直接の目的として入院した
・ガン治療で失った機能を改善する「形成手術」が目的の入院をした
・未承認の抗ガン剤は対象外だった
これらの条件は保険会社や保険商品によって異なりますので、約款やパンフレットで「給付金が支払われない場合」という項目を必ず確認しましょう。
4.まとめ:加入条件を押さえて自分に合ったガン保険選びを!
ガンは私たちにとってとても身近な病気です。しかし、治療技術の進歩により決して治らない病ではなくなりつつあります。
ガンのリスクに備えるために、ガン保険への加入を少しでも検討しているのであれば、この機会にガン保険の加入に必要な告知義務、加入後の免責期間などへの理解を深めた上で、ご自身に必要な保障を備えられるガン保険を見つけましょう。
※上記は一般的な内容です。保険の種類や呼称、保障内容等は商品によって異なりますので、実際にご加入いただく際は商品詳細をご確認のうえご契約ください。
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