ご契約者様メールマガジン Vol.18(2018年2号)|2018年6月発行

ZURICH mail magazine 2018. vol.02(Vol.18) logo Vol18

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成人の約8割が「歯周病」!?放っておくと全身の病気に!
歯周病菌によって歯の周囲の組織が破壊される歯周病。歯を失うだけでなく、糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞などの病気と関わりがあり、全身の健康に影響を及ぼすことが分かってきています。歯はもちろん、全身の健康のために歯周病について正しく知り、予防に努めましょう。

歯が溶ける「虫歯」、歯周組織が壊れる「歯周病」

ものを噛む部分である歯冠(いわゆる歯)は、歯肉(歯ぐき)、歯根(歯のうち骨に埋まっている部分)と歯槽骨(顎の骨のうち歯を支えている部分)をつなぐ歯根膜、セメント質(歯根の表面を覆う硬組織)、歯槽骨という4つの歯周組織で支えられています。
虫歯は、虫歯菌が出す酸が歯冠の表面を覆うエナメル質を溶かし、歯冠に穴があいた状態。歯周病は、歯周病菌によって歯肉が腫れる・出血する、歯根膜の繊維が切れる、セメント質が汚染される、歯槽骨が溶けるなど、歯周組織が壊された状態です。虫歯が原因で歯が抜け落ちることはまれですが、歯周病は進行すると、最終的には歯が抜けてしまいます。また、歯周病は血液によって歯周病菌が全身をめぐることで、他の臓器にも影響を及ぼします。日本では、成人の約8割が歯周病またはその予備軍と考えられており、国民病ともいえる病気です。

歯の構造

「歯周ポケット」ができたら要注意!

歯と歯肉の間には歯肉溝と呼ばれるすき間があります。適切な歯みがきを怠ると歯肉溝にプラーク(歯垢)や歯石がたまり、そこに歯周病菌がすみついて炎症を起こします。歯肉にのみ炎症が起こっている状態を歯肉炎といい、初期症状として歯肉が赤い、ふれると出血する、口臭がきつくなる、起床時に口の中がねばつくといったサインが現れます。歯肉炎が進行すると歯肉溝は深くなり、歯周ポケットと呼ばれる状態になります。歯周病菌がさらに奥まで入り込み、歯肉以外の歯周組織にまで炎症が広がった状態を歯周炎といい、歯肉炎と歯周炎を総称して歯周病といいます。
健康な状態であれば歯肉溝の深さは約0.5~2mm。これが歯肉炎の状態だと約2~3mm、軽度歯周炎の状態だと約3~5mmの歯周ポケットとなります。進行すると歯周ポケットはさらに深くなり、歯がぐらつき始めます。軽度であれば、歯科でプラークや歯石を除去することで改善されますが、中度以上になると外科的な治療が必要となります。歯槽骨がほとんどなくなったような重度の場合は抜歯することもありますが、最近では「歯周組織再生療法」によって、歯槽骨や歯周組織をよみがえらせることも可能になっていますので、歯科医院に相談してみましょう。

歯周病の発生するメカニズム

3つの健康習慣で、歯周病を防ぐ

歯周病を防ぐため、取り入れたい3つの健康習慣があります。
まずは適切に歯をみがくこと。歯周病の原因となるプラークや歯石をためないためには、歯みがきが欠かせません。歯を1本ずつ意識しながら、歯ブラシの毛先を歯に当て、小刻みに動かすようにみがくのが基本。歯の間や歯肉溝の汚れは、歯ブラシでのブラッシングだけでは落としにくいため、糸状のデンタルフロスでのフロッシング(歯の間に糸を通して、歯の側面をなぞるように前後にゆっくり動かして汚れをこすり落とす、かき出す)をあわせて行うのがおすすめです。デンタルフロスには、指に巻きつけて使う糸状のもののほか、柄がついた糸ようじもあります。ただ歯並びや口の形、歯の健康状態などによって、適した歯ブラシ、歯みがき方法は異なります。歯科で自分の口にあったものを教えてもらうといいでしょう。
ふたつめは定期的に歯科検診を受けること。歯が痛くなってから歯科を受診するのではなく、予防のために受診する習慣を身につけましょう。歯周病は、初期段階では痛みなどの分かりやすい自覚症状がないため、気づかないまま進行してしまうこともあります。少なくとも年1回は、歯科検診を受けるのがおすすめです。
3つめは、健康的な生活習慣を心がけ、免疫力を高めること。歯周病菌は口の中にいる常在菌ですが、免疫力が高ければ歯周病を引き起こすことを防ぐことができます。免疫力低下にもつながるストレスは歯周病予防の大敵。ストレスを感じると唾液の分泌量が減り、歯周病菌のすみかとなる食べかすが口の中に残りやすくなるほか、ストレスなどによる歯ぎしりや食いしばりも、歯周組織に負担がかかることになり、歯周病の進行につながります。そのほか、タバコに含まれる有害物質によって免疫力を低下させる喫煙は、毛細血管が収縮することで歯肉の血行悪化にもつながり、歯周病菌に感染しやすくなります。喫煙者の歯周病の罹患率は、非喫煙者と比べて3~8倍も高くなるとされます。 歯みがきと歯科検診で歯の健康を守るのはもちろん、正しい食生活と適度な運動、質の高い睡眠といった健康的な生活習慣を心がけ、心の健康を守ることが歯周病予防につながります。

歯学博士 倉治ななえ氏

クラジ歯科医院長。日本歯科大学附属病院臨床教授。1979年、日本歯科大学卒業。1983年、クラジ歯科医院を開設。1989年、テクノポートデンタルクリニックを開設。1990年、子育て歯科を開始。2003年、Dr. NANA予防歯科研究所を設立。『図解 むし歯 歯周病の最新知識と予防法』(日東書院本社)の監修を担当。ほか著書多数。
http://www.drnanae.net

新連載 カンタン!お手軽!健康レシピ

健康に過ごすためには、食べるものにも気をつけたいですね。というわけで、今回からレシピの連載を始めます。管理栄養士の監修による、「健康」につながるレシピをご紹介していきます。忙しい方でも簡単においしい料理が作れますので、ぜひお試しください。

たことこんにゃくのカミカミカルパッチョ

 

今回ご紹介するのはたこと刺身こんにゃくという噛みごたえのある食材を使ったヘルシーカルパッチョです。付属の酢味噌にオリーブ油を合わせただけのお手軽なカルパッチョソースがポイント。とろみのあるソースが食材に絡み、淡白な食材でも食べごたえのある仕上がりです。

歯を健やかに保つには、歯の原料となるカルシウムや、カルシウムの吸収をアップするたんぱく質やマグネシウム、ビタミンD、ビタミンCをしっかりとり、よく噛んで食事をすることがポイントです。噛みごたえをつけるために、食物繊維が豊富なものを組み合わせるのも効果的です。今回はこちらの食材をピックアップしました。しっかり噛んで、美味しく歯も健やかに!

たんぱく質:たこ
カルシウム:刺身こんにゃく
ビタミンC:ミニトマト
食物繊維:刺身こんにゃく

【材料】 2人分  熱量139kcal 塩分1.0g/人

材料名 分量 (g・ml)
生たこ(足・刺身用) 大1本(約150g)
こんにゃく(刺身用) 1袋(約100g)
ベビーリーフ 1袋
ミニトマト 4個
A
辛子酢味噌(刺身こんにゃくに付属の物) 1袋(20g)
オリーブ油 大さじ1

作り方

① たこは薄切りにする。ミニトマトは4つ割りにする。
② 器にたことこんにゃくを交互に並べて、中央にベビーリーフとミニトマトを盛り、合わせたAをまわしかける。

  計算
分量
エネルギー
(kcal)
たんぱく
質(g)
脂質
(g)
炭水
化物
(g)
無機質 食塩
相当量
(g)
カルシウム
(mg)

(g)
たことこんにゃくの
カミカミカルパッチョ
1人分
1/2量
139 13.6 6.7 6.2 47 1.0 1.0
フードコーディネーター 矢島 南弥子さん

フードコーディネーターとして、雑誌や書籍のレシピ制作や広告撮影に携わる。また管理栄養士として、ダイエットレストランや、ホテルのレストランフェアの監修、クリニックにて栄養指導に従事、資格を活かした実績も多い。

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