こんにちは。チューリッヒ生命・商品企画部のY.Kです。

新型コロナウイルス感染症（以下、新型コロナ）という言葉を初めて耳にしてから早１年が経過し、今や我々が生活する上で避けて通ることができない存在となっています。

しかしながら新型コロナに感染してしまった場合、加入している保険からどのような手当がでるのか、保険会社がどのような対応を行っているのか、詳しくご存じない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、そういった内容についてご説明します。

チューリッヒ生命の医療保険では、保険の対象となる方が新型コロナ感染によって入院した場合、またはPCR検査による結果が陽性・陰性にかかわらず医師の指示で医療機関に入院した場合には、「入院給付金」が支払われます。

しかし、「新型コロナに感染しても、今はそう簡単に入院できないケースも多いのでは？」と、疑問に思われる方もいらっしゃると思います。

そこはご安心ください！　医療機関の事情により、自宅またはホテルなどの施設で治療・療養を受ける場合であっても、入院給付金の支払対象となります。（＊1）

また、新型コロナ感染による後遺症が原因で入院した場合も、入院給付金の対象となります。（＊2）

新型コロナの感染が原因で保険の対象となる方が亡くなられた場合は、「疾病によるもの」として死亡保険金が支払われます。また、新型コロナの感染拡大を踏まえ、「災害死亡保険金」も支払対象になりました。

「災害死亡保険金」とは、不慮の事故や所定の感染症により被保険者が亡くなられたときに支払われる保険金をいいます。「なりました」と前述したとおり、当初、災害死亡保険金は新型コロナ感染によって死亡した場合は支払対象外でした。

新型コロナの感染が拡大する状況下で、保険会社は新たに災害死亡保険金などのお支払い要件である「感染症」の対象範囲に新型コロナを追加しました。実は、このような変更は、保険会社が独自の判断で行うことはできません。保険の販売や保障内容の変更をする際は、その都度金融庁に申請を行い、厳格な審査を経る必要があります。この「感染症」の定義を拡大するためにも金融庁に申請を行い、認可を受けての変更となりました。

さらに、新型コロナによる影響で保険料のお支払いが困難となったご契約者様に対しては、保険料の払込猶予期間を延長するという特別対応も行っています。この猶予期間の延長は、新型コロナの状況によって不定期に実施しています。

このように新型コロナに対して、保険会社も状況に応じた様々な対応を実施しています。

給付金や保険金が支払われるだけでなく、当社にはご契約者様やそのご家族様が利用できる「専門家への相談サービス」もございますので、新型コロナ以外でも体調やメンタルの不調を感じている方は、ぜひご利用ください。

日本は海外に比べてキャッシュレス決済の比率が低いと指摘されてきましたが、新型コロナウイルスなどの感染症対策につながることが期待できる点や、2020年9月からマイナポイント事業が始まったことなどで、利用が広がってきています。キャッシュレス決済の種類やそれぞれの使い勝手とメリット、利用の際の注意点などを解説します。

キャッシュレス決済は、大きく分けると下記の３種類があります。

・クレジットカード、デビットカード

以前から多く利用されているクレジットカードでは、銀行口座から利用額が引き落とされるのは、利用からおよそ１カ月ほど後になります。対して、デビットカードは利用額が即時に銀行口座から引き落とされるため、使い過ぎを防止できます。さらに、利用するたびにスマートフォン（以降スマホ）にメールで通知が来るように設定しておくと、不正利用された際にもすぐに気づいて対応が可能となるため、必ず設定しておくようにしましょう。

・電子マネー

Suica、PASMOなどの交通系のものと、nanaco、WAONなどの流通系のものが主流となっています。カード型だけでなく、スマホのアプリで利用できるものもあります。

・スマホ決済

「○○ペイ」などの名前がついていることが多いスマホ決済は、大規模なポイント還元キャンペーンなどで広く知られるようになりました。専用のアプリをスマホにダウンロードして使うためカードが不要で、支払いは店頭でバーコードあるいはQRコードを読み取るだけ。その使い勝手のよさから、今後ますます利用が広がることが予想されています。

これらのキャッシュレス決済に共通する主なメリットとして、下記の3点が挙げられます。

１. 新型コロナウイルスなどの感染症予防につながることが期待されます。現金に触れずに済むだけでなく、おつりのやりとりもないので、レジでの支払い時間が短くなり、人との接触時間を最小限にすることができます。セルフレジを使えば、人と全く接触せずに支払うことも可能です。

２. 利用額に応じてポイントが付与されたり、キャッシュバックが多く受けられたりするのもキャッシュレス決済の大きな特徴。現金で買い物をするよりおトクが多いと言えそうです。

スマホに残る利用明細や利用履歴から、日々の支出管理が簡単にできるのもメリットです。スマホ用家計簿アプリの中には、カードやスマホ決済アプリと連動させられるものがあり、支払いのデータを自動的に取り込んで集計・データ化してくれるため、手間なく家計管理が行えます。

また、キャッシュレス決済を利用した無人店舗の実証実験も始まっています。顧客が自分のバッグに入れた商品を店内に多数設置されたカメラと商品棚のセンサーが把握し、出口にてキャッシュレス決済をすることで商品を購入できる仕組みです。これであれば、ほとんど人と接触することなく、店舗での買い物が可能です。

さらに、会社員が銀行口座を介さずに、スマホ決済アプリで給与を受け取れるようにするための規制緩和も現在政府が推進しており、それが実現すれば、給料日にATMから現金を引き出すことが不要となります。

このように便利でおトクなキャッシュレス決済ですが、注意すべきポイントがいくつかあります。

一番に注意したいのはセキュリティです。

クレジットカードではメールで偽のサイトに誘導されて情報を入力させられるフィッシングのリスクがあり、メールの対応を慎重に行う必要があります。

スマホ決済ではこうしたフィッシングのリスクはないものの、スマホ本体を紛失して不正利用されてしまう可能性があるため、自分以外の人間が操作できないようにスマホやアプリにロックをかけておくことが不可欠です。そしてチャージの際は、スマホの紛失リスクを考えると、クレジットカードからのオートチャージよりも現金でその都度チャージをする方がより安全です。その場合も多額のチャージは避け、万一、不正利用されてしまった際も、被害が最少額で済むようにしておくことをおすすめします。

スマホ決済のメリットであるポイント還元キャンペーンについては、ポイントのためについ必要以上の買い物をしてしまうといった本末転倒なことにならないよう注意が必要です。また、ポイントの付与率や1ポイントの価値は、運営会社の都合で後から変更される可能性もあります。ポイントはあくまで運営会社のサービスであり、“おまけ”のようなものと考えてください。

これらキャッシュレス決済の場合、財布を持たずにカードやスマホひとつだけで外出することができてとても便利ですが、地震などで停電してしまうと店側の読み取り装置が作動せず、利用ができなくなってしまう恐れがあります。そういった突発的なアクシデントに備えるためにも、キャッシュレス決済とあわせて多少の現金をいつも持ち歩き、いざというときは現金も使えるように しておきましょう。