最近は住宅ローンを夫婦二人で返済する共働き世帯向けの団信も登場しています。それをご紹介する前に、共働きの場合の住宅ローン借入方法を見てみましょう。
共働き夫婦が住宅ローンを借り入れるには2つのパターンがあります。
1つは夫婦のどちらかを「主債務者」とする「連帯債務」で、例えば夫を主債務者にすると妻は従債務者となります。団信に加入できるのは主債務者だけなので、夫が亡くなったら住宅ローンはなくなりますが、妻が亡くなったときはローンが残ります。
もう1つは夫婦それぞれが住宅ローンを借り入れる「ペアローン」です。夫婦とも団信に加入しますが、どちらかが亡くなったとき、団信で返済されるのはその人のローンだけなので、もう1人の住宅ローンは残ります。
どちらの場合も、2人分の収入を前提に住宅ローンを借り入れていたとすると、団信に加入していてもどちらかが亡くなった後の返済が難しくなることがあります。
そこで登場したのが、主債務者・従債務者のどちらが亡くなってもローン残高がゼロになる「連生団信」と、ペアローンでどちらかが亡くなったとき、残された1人のローンも返済される「ペアローン連生団信」です。これなら夫婦のどちらかが亡くなったとき住宅ローンが全額返済されるので、共働き世帯にとってはメリットのある団信といえます。ただし、保障額が2倍になるため金利の上乗せ幅は大きくなります。
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