チューリヒ美術館展 「CAFE ZURICH “LIFE”」イベントレポート

チューリッヒ生命は、メセナ活動の一環として、2014年9月25日から国立新美術館で開催された日本・スイス国交樹立150周年記念事業「チューリヒ美術館展-印象派からシュルレアリスムまで」へ協賛を行いました。また、チューリヒ美術館展をより楽しんでいただき、スイスに親しみを持っていただくために、国立新美術館において、「CAFE ZURICH “LIFE”(カフェ チューリッヒ・ライフ)」を開催いたしました。

話題の美術展「チューリッヒ美術館展-印象派からシュルレアリスムまで」へ協賛

2014年はスイスと日本の国交樹立150周年を迎えた記念すべき年で、スイスや日本の各地でさまざまな記念イベントが開催されました。その記念事業のひとつとして、9月25日より国立新美術館で開催された「チューリヒ美術館展-印象派からシュルレアリスムまで」は、スイスが誇る美の殿堂チューリヒ美術館から、印象派を代表する画家モネが晩年に手がけた幅6メートルにおよぶ睡蓮の大作、セザンヌ、ゴーギャン、ルソーらポスト印象派の画家たちの代表作、ホドラーやヴァロットン、クレー、ジャコメッティといったスイスゆかりの作家による珠玉の作品群、カンディンスキーやモンドリアンら抽象絵画の名作、さらに、ムンク、マティス、ピカソ、シャガール、ミロ、ダリといった20世紀美術の巨匠たちの至宝など、世界屈指の近代美術のコレクションの全貌が日本で初めて紹介され大変話題となりました。かねてからチューリヒ美術館とも深い親交があるチューリッヒ・インシュアランス・グループの一員であるチューリッヒ生命は、この美術展の開催をサポートいたしました。なお、「チューリヒ美術館展―印象派からシュルレアリスムまで」を観覧に約30万人が国立新美術館に来場し、大変話題となりました。

スイスを食べる・知るカフェ・イベント「CAFE ZURICH “LIFE”」を開催

さらに、この美術展をより一層盛り上げるとともに、日本の皆さまへスイスを身近に感じていただける機会を提供することで、スイスと日本の国交樹立150周年を祝福し、スイスと日本のさらなる友好関係の発展の一助となるべく、国立新美術館の1F「カフェ コキーユ」と3F「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」においてカフェ・コラボレーション企画「CAFE ZURICH “LIFE”(カフェ チューリッヒ”ライフ”)」を11月7日より2週間にわたり開催いたしました。

「CAFE ZURICH “LIFE”(カフェ チューリッヒ”ライフ”)」は、「国立新美術館でスイスの芸術と食に出会う1日」をコンセプトに、開催期間中、オリジナルフードやドリンク、スイスに関する情報のご提供などを行いました。1Fの「カフェ コキーユ」では、「チューリヒ美術館展」で話題のアンリ・ルソーの≪X氏の肖像(ピエール・ロティ)≫をイメージしたラテ・アートが施されたカフェラテや、クロード・モネの≪睡蓮の池・夕暮れ≫とパブロ・ピカソの≪大きな裸婦≫の作品をイメージしたサンドウィッチ、スイスを代表するチョコレートブランド、リンツ社の「フォンダン・オ・ショコラ」などをご提供し、大変ご好評いただきました。さらに、「カフェ コキーユ」および「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」では、スイスにおいて全生産量の約1%しか輸出されない稀少なスイスワイン(赤・白)を数量限定で特別にご提供し、大変話題となりました。

スイスを食べる・知るカフェ・イベント「CAFE ZURICH “LIFE”」
スイスを食べる・知るカフェ・イベント「CAFE ZURICH “LIFE”」
スイスを食べる・知るカフェ・イベント「CAFE ZURICH “LIFE”」
スイスを食べる・知るカフェ・イベント「CAFE ZURICH “LIFE”」

<オリジナルフード&ドリンク一例>

スイスを食べる・知るカフェ・イベント「CAFE ZURICH “LIFE”」

■「CAFE ZURICH “LIFE”」オープニング・レセプション

「CAFE ZURICH “LIFE”(カフェ チューリッヒ”ライフ”)」は、日本・スイス国交樹立150周年記念事業として正式に認定されたイベントです。開催にあたり、11月6日に国立新美術館「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」において、オープニング・レセプションが行われました。オープニング・レセプションには、駐日スイス大使 ウルス・ブーヘル閣下や在日スイス商工会議所会頭 マーティン・フルック氏にご出席いただき、ご祝辞を賜りました。また、ブーヘル閣下より日本・スイス国交樹立150周年記念事業の認定証の授与が行われました。

「CAFE ZURICH “LIFE”」オープニング・レセプション

<チューリッヒ生命 代表取締役社長 太田健自からご挨拶>

皆さん、こんばんは!チューリッヒ生命の太田でございます。本日は、「カフェ チューリッヒ”ライフ”」のオープニング・レセプションにお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。また、駐日スイス大使ブーヘル閣下ご夫妻、在日スイス商工会議所フルック会頭、スイス政府観光局クレール局長、お忙しい中、ご臨席いただきまして、心より御礼申し上げます。

チューリッヒ生命 日本における代表者 太田健自

先ずは、「カフェ チューリッヒ”ライフ”」の主旨について、一言触れたいと思います。スイスと日本の国交樹立150周年、そしてこの素晴らしい国立新美術館でのチューリヒ美術館展を機に、スイス法人の日本支店である弊社チューリッヒ生命が、スイスについてより多くの情報を日本に発信することが目的です。特にこれまであまり知られていない、素晴らしいスイスの魅力についてPRできればと思っています。スイスは、ライフスタイル、食文化、ワインなど魅力がつきません。私自身も15年前にスイスを訪れたとき、これは美味しいと感動したスイスワインがありました。その時、「このワインをもう一度味わいたいなら、スイスにまたいらっしゃい、このワインは輸出していないからね」と言われたことは忘れられません。誤解がないように申し上げますが、またスイスに行きたいがために、チューリッヒ生命に入社したわけではございません。ワインのみならずスイスには魅力が沢山あります。今回の機会を通じて、皆さま方に新たな発見、すなわち、皆さまも「マイ・スイス」を見つけていただければと願っています。

なお、この企画には、様々な方々ご協力していただいたことで実現しました。在日スイス大使館、在日スイス商工会議所、スイス政府観光局、国立新美術館、朝日新聞社、株式会社ひらまつ、アルコトレード・トラスト社、リンツ&シュプルングリージャパン株式会社、これらのご協力いただきました方々に深く感謝申し上げます。

以上をもちまして、私の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

<駐日スイス大使 ウルス・ブーヘル閣下からいただいたご祝辞>

皆さま、こんばんは。
私は、これまで様々な展覧会を鑑賞してまいりましたが、ここ国立新美術館にて開催されておりますチューリヒ美術館展には驚嘆を禁じえません。展覧会におきましては、「これぞ名作」とは言えないような作品を散見することもございますが、この展覧会はまさしく「代表作」だけを披露しているという点で、他に例がなく、圧巻そのものです。スイスが誇る美の殿堂チューリヒ美術館のコレクションを日本とスイスの国交樹立150周年の記念行事のひとつとしてご披露できますことは、たいへん誇らしいことです。

駐日スイス大使 ウルス・ブーヘル閣下

チューリヒ美術展ではホドラー、ジャコメッティといったスイスの巨匠の傑作ばかりではなく、ヨーロッパ中の名だたる作家の代表作をご堪能いただくことができます。この作品群が物語る様に、スイスはヨーロッパの主要な文化の影響を受け、ヨーロッパに深く根ざした国なのです。スイスはグローバル化された現代世界において、とても成功したプレーヤーだと言えましょう。

日本とスイスとの様々な分野における交流についてご紹介いたします。 まず、建築の分野でございますが、ローザンヌにございます連邦工科大学ローザンヌ校に学習センターがございます。このセンターは民間で一番多く建設費に出資をした企業の名を取りまして、「ロレックス・ラーニングセンター」と呼ばれております。このセンターの設計をコンペで勝ち取ったのは、日本の2人の建築家、妹島和世氏と西沢立衛氏の共同建築事務所「SANAA」です。スイスの丘陵地帯にしなやかに溶け込むこの学習センターでは、 昨年12月著名な日本の建築家、隈健吾氏がレクチャーを行い、好評を博しました。

舞台芸術の分野では、モーリス・ベジャール振付の超大作ベートーベンの「第九交響曲」を挙げなければなりません。日本とスイスの国交樹立150周年を記念して、ローザンヌに本拠を置く「モーリス・ベジャール・バレエ団」とベジャール作品を通じて兄弟カンパニーとされる「東京バレエ団」の共同制作による本作品は、11月8日、9日の公演です。

総数80人余りのダンサーによるダンス、世界的マエストロ、ズービン・メータ指揮によるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団による演奏、ソロ歌手、合唱団を加えた総勢350人で繰り広げるスペクタクルです。

スイスの経済界に目を向けましょう。スイスには皆様ご存知のように数多くの銀行、証券会社、保険会社などがあります。グローバル化された世界におけるプレーヤーとして、チューリッヒ生命はこの美術展の協賛企業であり、スイス経済において大きな役割を果たしております。

金融以外にも代表的な企業として、人材派遣のアデコ、重電のアセア・ブラウン・ボベリ、化学・薬品・製薬のチバ、ジボダン、ノヴァルティス、ロシュ、時計のオメガ、ロレックス、タグホイヤーと枚挙にいとまがありません。

さて、いま「クールジャパン」がたいへん話題となっております。日本とスイス国交樹立150周年の今年、「クールスイス」を発見していただきたいと存じます。

「スイスの魅力」といえば美しい景観、精密機器、化学薬品・製薬などのイメージが強いと存じます。ところが、スイスの魅力はこれだけにとどまりません。この機会に、ぜひ、スイスの別の魅力を発見していただきたいと切に願う次第です。そのひとつが、スイスの料理です。和食が芸術的である様に、スイス料理も芸術的な要素が大きいのですが、あまり知られておりません。

ここ「カフェ チューリッヒ”ライフ”」におかれましては、チューリヒ美術館展とコラボレートしたお料理を提供されています。本日は、ご用意されました素晴らしい料理をお楽しみいただき、スイスの食文化の一端を知っていただきたいと存じます。

日本とスイスは国交樹立以来150年にわたって、有効な関係を築いてまいりました。 今後も両国の友好関係が幾久しく続きますよう、また様々な分野におきまして両国の関係が相互に発展していきますよう願って、ご挨拶の結びといたします。

どうもありがとうございました。

<在日スイス商工会議所会頭 マーティン・フルック氏より乾杯のご挨拶>

スイス商工会議所を代表し、国立新美術館における「カフェ チューリッヒ”ライフ”」のオープニング・レセプションに参加でき、大変嬉しく思っております。2014年は、スイスと日本の国交樹立150周年を祝う、スイスにとってとても重要な年です。

在日スイス商工会議所会頭 マーティン・フルック氏

スイス商工会議所は、150名のメンバーとともに強い存在感を示しており、多くのスイスの会社は日本において何千名もの日本人を雇用しています。スイス商工会議所は今後も、日本におけるスイスのビジネス界へサービスを提供し、スイスと日本のビジネスの架け橋となっていきます。また、スイスの芸術家による傑作を集めたチューリヒ美術館による展示の開催は、国交樹立150周年の祝福として大変ふさわしいと思います。

チューリッヒ・インシュアランス・グループの一員であるチューリッヒ生命はチューリヒ美術館と深い親交をもっており、チューリッヒ生命はこの展示をより盛り上げるために、11月7日から20日まで国立新美術館の1階と3階において「カフェ チューリッヒ”ライフ”」を開催します。「カフェ チューリッヒ”ライフ”」では、スイスの芸術と食を経験していただける1日をお楽しみいただけます。

日本とスイスが150年間築き上げてきた、深く、力強い関係を盛り上げるため、チューリッヒ生命のような日本におけるスイスの会社が、熱意を持って献身的に、このようなイベントを開催することは、素晴らしいことだと思います。この場を借りて、今年を通じて政治、文化、経済に関するあらゆるイベントを立ち上げ、手配してきたスイス大使に感謝を述べたいと思います。今年は日本におけるスイス人そして日本人にとって素晴らしい年となりました。

貴賓の皆さま、ここで乾杯をし、正式にカフェ チューリッヒ”ライフ”の開始を宣言することを光栄に思います。