【開催報告】メンタルウェルビーイング促進を目的としたセミナーを開催

羽根田卓也選手・髙木菜那氏が悩みを抱える学生にアドバイス

2022年9月2日

 チューリッヒ生命保険株式会社は、学生が心身を健やかに保ち、楽しく学校生活を送れることを目的に、オンラインセミナー「中高大学生必見!羽根田卓也×髙木菜那×こころの専門家 ~若者が抱える「悩み」に全力でお答えします~」を8月24日(水)に開催しました。本セミナーは、チューリッヒ・インシュアランス・グループが展開するCSR活動の注力分野であるメンタルウェルビーイングの促進に向けた取組みの一環として行ったものです。

 当日はゲストスピーカーとして、当社のスポンサードアスリートでカヌースラローム日本代表 羽根田卓也選手、元スピードスケート選手の髙木菜那氏、子ども・若者のメンタルヘルス教育の専門家である国立精神・神経医療研究センター 研究員 小塩靖崇氏をお招きし、新学期を目前に控えた中高大学生の悩み相談に、これまでの経験を交えながらお答えいただきました。
 羽根田選手からは、「どうすれば常に他の人のことも応援できる心の余裕が持てるか?」という高校生からの質問に対し、「まずはそのように思えることが素晴らしいこと。自分も調子がよくないときは他人を応援する余裕はなかった。自分がつらいときに無理に他人を応援する必要はなく、もっと自分のことを応援してあげてもいいのではないか」とアドバイスをいただきました。
 髙木氏には、「スポーツの強豪校にいて壁にぶつかっているが、これまでどのように困難を乗り越えてきたか?」との質問に対し、「まずは自分自身に問いかけてみてほしい。もっと頑張りたいと思うのであれば、どのように壁を乗り越えられるかを自問し、一歩踏み出すことが大切。自問した結果、辞めたいという選択になるのであれば無理して続ける必要はなく、一旦競技から離れて他の道を選択するのもありだと思う」とご回答いただきました。
 質問者の高校生からは、「羽根田選手からのアドバイスで、少し肩の荷がおりたような気がします。なるべく自分のことに集中して、そのことで心の健康を保てたらいいなと思います」とのコメントが寄せられました。

セミナー写真
左から、司会の白木栄次氏、羽根田卓也選手、髙木菜那氏、小塩靖崇氏
セミナー風景
「ハネタク×菜那のお悩み相談室」 コーナーの様子

トーク内容(抜粋)

カヌースラローム日本代表 羽根田 卓也選手:

 18歳でスロバキアへ留学した際に直面した、理想と現実のギャップに向き合った経験についてお話いただきました。ギャップを受け入れることはなかなか難しく、時間をかけて自分の心と向き合い、現実を受け入れるようにしたと当時を振り返っていました。また、目標をあまり高く掲げすぎず、小さなことでも長い期間をかけて努力を続ける大切さも伝えていただきました。これはカヌー競技だけでなく、趣味の茶道でも実感したとお話しいただきました。

元スピードスケート選手 髙木 菜那氏:

 競技に取組む際、どのように自分の気持ちに向き合ってきたかについてお話いただきました。自己肯定感があまり高くなかったために、妹(スピードスケート選手の髙木美帆氏)や周りの選手と比較をしてしまっている自分がいた経験などから、自分をもっと褒めてあげることが大切だったのではないかと現役時代を振り返りました。また、一歩踏み出して挑戦することで新たな自分になることができた経験から、努力は結果と比例しなくとも、自分を裏切らないことを支えにしていたとのお話いただきました。

国立精神・神経医療研究センター 研究員 小塩 靖崇氏:

 メンタルウェルビーイングについての解説と、登壇者のエピソードを客観的に考察いただきました。夏休みが終わり新学期が始まると、体も心も学校の生活に適応するための調整が必要となり疲れてしまうことから、アスリートと同様に睡眠をきちんと取り、規則正しい生活習慣がメンタルの土台として大切であると解説いただきました。

開催概要

中高大学生必見!羽根田卓也×髙木菜那×こころの専門家
~若者が抱える 「悩み」 に全力でお答えします!~

開催日 2022年8月24日(水)19:00~20:00
対象 中高大学生、メンタルウェルビーイングに関心のある方
視聴URL https://youtu.be/_JvL8Q-UU7k(現在も視聴可)
登壇者 カヌースラローム日本代表 羽根田 卓也選手
元スピードスケート選手 髙木 菜那氏
国立精神・神経医療研究センター 研究員 小塩 靖崇氏
プログラム
  • 新学期スタートを乗り切る「こころの健康」
  • ハネタク×菜那のお悩み相談室
  • オリンピアンに聞く!上手な気持ちの保ち方、切り替え方

 チューリッヒ・インシュアランス・グループでは、メンタルウェルビーイングを注力分野の一つとして捉え、様々な取組みをしています。2021年9月には、Zチューリッヒ基金が世界中の若者の心身の健康を促進することを目的に、ユニセフと3年間のパートナーシップを締結しました。
 今後もチューリッヒ・インシュアランス・グループは、メンタルウェルビーイングの課題へ取組んでまいります。

  • Zチューリッヒ基金(Z Zurich Foundation)は、チューリッヒ・インシュアランス・グループ傘下の各社が出資する財団法人で、支援が必要な地域・コミュニティに対する資金援助や支援活動の推進に取組んでいます。